このブログでは、
ヨガ初心者さんやまだヨガをしたことがない方に向けて
ヨガ哲学を日常生活に例えてお伝えしています。
数千年前から伝わるヨガの英知には、
私たちの日常を生きやすくするヒントが詰め込まれています。
マットの上で身体を動かすだけではもったいない。
ぜひヨーガの本質に触れて、日常生活で実践してみてくださいね♪
では、はじめに、前回までをざっくりと復習です^ ^
1回目「ヨガって何?」
こんにちは! Healing space Haloで セラピスト&ヨガティーチャーをしている深澤です。 このブログでは、 ヨガ初心者さんやまだヨガをしたことがない方に向けて ヨガ哲学を日常生[…]
2回目「身体を動かす理由」
心の波を落ち着けて、心の平穏を得るには、一つの場所に留まって瞑想する必要がある。
ヨガで身体を動かすのは、長い間、一つの場所に留まって座ることができる安定した身体を作るため。
このブログでは、 ヨガ初心者さんやまだヨガをしたことがない方に向けて ヨガ哲学を日常生活に例えてお伝えしています。 数千年前から伝わるヨガの英知には、 私たちの日常を生きやすくするヒントが詰め込ま[…]
とお伝えしました。
そして、心の平穏を得るための修行=ヨガの練習には、
順番があるともお伝えしました。
今回はその練習の順番=八支則(はちしそく)の
ひとつめについてお届けします♪
生まれた時から、人は1人では生きていない
私たちは、生まれたときから社会の中で生きています。
幼いころは、家族という社会。
保育所や幼稚園、小学校、、、など
少しずつ外の世界に出て人と関わり、社会の中で生きていきます。
八支則のひとつめは、社会に対する規律を守ることから始まります。
社会の中で人と関わり合って生きていくからこそ、
心の波を穏やかにしていくためには、
はじめに社会に対して守るべき規則からヨガの練習は始まります。
八支則の一段階「ヤマ - Yama 」
八支則の第一段階目、社会に対して守るべき規則を
サンスクリット語でヤマ -Yama-と呼びます。
ヤマの中には5つの規則があります。
では、さっそくいってみましょう!
嘘をつかないこと(サティヤ:Satya)
他人に対しても、自分自身に対しても正直に、誠実であること。
嘘をつくと、自分自身のことを信用できなくなります。
自分が嘘をつくことによって、自分の中に人を疑う心が芽生えてしまいます。
また、自分自身を信用できないと、ヨガの道を歩んでいくことはできません。
ヨガの練習は、信用するところから始まるのです。
盗まないこと(アステヤ:Asteya)
盗むことは、自分のものにしたいという執着から働くものです。
ヨガの生き方とは、自分の持ち物に対する執着から、自分を解放していくことです。そのため、人の持ち物を奪ったり、独り占めしないことから、ヨガの練習は始まります。
欲をコントロールすること(ブラフマチャリヤ:Brahmacharya)
あらゆる動物には本能が備わっています。
人間にも、たくさんの本能=欲が備わっています。
性欲、食欲、睡眠欲、名誉欲、承認欲求、、、など沢山の欲があるものです。
それらの欲を満たすのに、大きなエネルギーが消費されています。
ヨガでは、それらの欲を動物的なままに満たしてエネルギーを浪費するのではなく、
一つの場所に留まり、瞑想を深めるエネルギーに変えるために、
欲をコントロールすることが必要であると説いています。
物欲をコントロールすること(アパリグラハ:Aparigraha)
持ち物を所有することで、「自分のもの」という執着がうまれます。
そして、自分のものを守るために、失う恐怖や奪われることに対する疑いの心など、
さまざまな感情や争いが生まれるもとになります。
必要以上に持たないこと、物の所有者にならないことが大切だと説いています。
非暴力(アヒムサ:Ahimsa)
暴力をふるうとき
それは、相手から奪うときや、相手に対して怒っているとき。
そして、相手が自分のものを奪おうとしているという恐れがあるときです。
人は自分が何かに執着したり、恐れているときに暴力をふるうのです。
たとえば、誰かが自分に暴力をふるったからという場合であっても、
「自分は暴力は振るわない」という選択を選ぶことがヨガの道では求められています。
そこでやり返したとしても復讐のループが生まれるだけなのです。
余談ですが、進撃の巨人を見ていて思いましたが、「復讐をしない」という選択肢、「相手を許す」という選択肢は、とても勇気や強い心がいるもの。
そうやって強く優しい心を育んでいきたいものです。
子どもも大人も同じなんです
ヤマは、みんな子どもの頃に1度は親や先生から言われたことがあるのではないでしょうか?
・嘘ついちゃダメですよ!
・〇〇ちゃんのおもちゃ、取っちゃダメでしょ!
・そんなにおやつ食べたら、晩ご飯食べれなくなっちゃうからダメ!
・〇〇ちゃんにも、そのおもちゃ貸してあげなさい!一緒に遊びなさい!
・ケンカはやめなさい!ほら、ちゃんと謝って!
こうやって、子どもは親や先生から、「社会性」というものを学んできたのです。
だけど、人間には本能が備わっているから、
大人になってからも無自覚にも子どもの頃と同じようなことをしてしまっていたりします。
自分の心を穏やかに平和に生きていく。
精神性を高めていくためには、
無自覚の部分にあらためて焦点をあてて、
基本の基本からスタートするのです。
このヤマと八支則の次の段階:ニヤマは、
ヨガの道を歩いていく準備段階とも言えるのです◎
これが人として生きる「基礎」だから
この先ヨガの練習が進んでいくほど、
絶対忘れてはいけない超重要なことだったりします。
次回は、ヤマの次のステップ:ニヤマについてお届けします♪