このブログでは、
ヨガ初心者さんやまだヨガをしたことがない方に向けて
ヨガ哲学を日常生活に例えてお伝えしています。
数千年前から伝わるヨガの英知には、
私たちの日常を生きやすくするヒントが詰め込まれています。
マットの上で身体を動かすだけではもったいない。
ぜひヨーガの本質に触れて、日常生活で実践してみてくださいね♪
今回は
ヨガを練習する2つ目のステップ:ニヤマをご紹介します!
前回は、ヨガを練習する順番(段階)=八支則(はちしそく)のうち、
ひとつめのヤマ(Yama)についてお伝えしました。
このブログでは、 ヨガ初心者さんやまだヨガをしたことがない方に向けて ヨガ哲学を日常生活に例えてお伝えしています。 数千年前から伝わるヨガの英知には、 私たちの日常を生きやすくするヒントが詰め込ま[…]
ヤマは社会に対して守るべき規律でしたが、
ニヤマは自分自身に対して守るべき規律が説かれています。
八支則の第二段階「ニヤマ – Niyama – 」
私たちは何か困ったことがあったとき、不安なとき、迷ったとき
外側の世界に答えを探し求めようとするものです。
でも、実は自分の中にその答えがあったりします。
外の人の価値観というレールを敷かれた人生ではなく、
自分の中に答えを見つけ、
自分で決めた人生を歩んでいくことができるように
ヨガの第二段階は、自分自身に対しての守るべき規律
「これ、やった方が良いよ!」とうことが記されています。
清潔を保つ(シャウチャ:Shaucha)
自分自身の身体だけでなく、部屋や仕事場など空間を綺麗にする。
人はゴミが捨ててあるところに、ゴミを捨てようとします。
反対に、清潔で整理・整頓された場所には、ゴミをポイ捨てしないのです。
散らかった場所では、ヨガする気力も起きづらくなります。
また、神社に参拝するときも始めに手を洗いますよね。
清潔にすることで、気持ちが切り替えられるのです。
ヨガでは、自分自身の身体や、自分のいる空間を清潔に保つことをすすめています。
浄化する(タパス:Tapas)
タパスとは、苦行だったり修行することを意味します。
本来は、「燃やす」といった意味を指しますが、
自分の中にある甘えや、怠けてしまう心を
鍛錬によって、焼き切って浄化するっといったところでしょうか。
たとえていうと、滝に打たれたり、温めることもタパスの一つです。
今あるものに満足する(サントーシャ:Santosha)
私たちは自分に足りないものに目が行きがちです。
そしてその穴の開いた部分を埋めようとして、
「もっともっと!」と次から次へと欲を追い求めてしまいます。
今すでにあるものに気づき、感謝し、満足すること。
本当に心が満たされた状態となるためには、
「足るを知る」ことが大切です。
学び続け、自分を知る(スワディヤーヤ:Swadhyaya)
かつては聖典や経典などを読んで、学び、自分自身を分析したりしていたそうです。
ヨガでは、そういった自分を良い方向に導いてくれるものに触れ
自己探求することが大切だといわれています。
学び続けることで、「知らなかったことを知り」
新たな自分自身へと成長していくからです。
神様にお任せする(イシュワラプラニダーナ:Ishvarapranidhana)
自分ではなにもせず、「神様がなんとかしてくれる」ということではありません。笑
今与えられているものに感謝の気持ちをもって、行動するという意味です。
日本にはぴったりな言葉があります。
「人知を尽くして天命を待つ」
私たちの多くは、まだ見えない将来に対して、何かと不安を抱いていたりします。
それらの不安をなんとかするために、必死になってコントロールしようとするのではなく、
ただ真摯に、目の前のことに取り組み
今、自分にできる最善のことをやれるだけやって
あとの結果は、神様にお任せするというスタンス。
自分自身を信じること、神様を信頼することで
安心して自分の道を歩むことができるのです。
神様というと、抵抗感を抱く人も多いかもしれません。
その場合は、すごく抽象的ですが、
奇跡のようなこの世界、森羅万象を司る
「目には見えない大きな存在」という抽象的なイメージでも良いと思います^ ^
自分の人生を切り拓くために
人生は選択の連続です。
どんな心で、ものごとを選択していくのか?
不足感や不安感、欲求に振り回されたり、
誰かが決めたレールではなく、
地に足をつけて
自分の意志で選択できるように。
ニヤマは、自分の人生を自らの手で切り拓いていくために
「やった方が良いこと」を教えていくれているのだと思います^ ^